コラーゲン・ニュース
コラーゲンに関するメディアで報道された記事の内容について掲載します。
おことわり
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web news
掲載記事ヘッドライン
  • ・より美しく「超寿」時代(2007年5月3日 読売新聞)
    ・臍帯血から効率良く骨作成…東大医科研が成功(2007年3月27日 読売新聞)
    ・医療相談室(2007年1月28日 読売新聞)
    ・更年期の不快症状改善のために(3)(2006年11月22日 読売新聞)
    ・「GTR法」で組織再生(2006年9月6日 読売新聞)
    ・中高年も遅くない!男のスキンケア 紫外線対策が一番(2006年8月27日 読売新聞)
    ・アンチエイジング栄養学(4)3.たんぱく質(2006年8月18日 読売新聞)
    ・健康回復、薬と“二人三脚”(2006年5月29日 読売新聞)
    ・関節炎には天然II型コラーゲンがよく効く(2007年04月27日朝日新聞夕刊)
    ・細胞から歯が再生 東京理科大のグループ(2007年02月19日03時08分)
    ・(2)運も味方に「杜仲茶豚」(2006年05月24日)
    ・コラーゲン精製で新技術(2005年04月14日)
    ・あごの痛みが気になったら
    ・【暮らしと健康特集】冬の乾燥肌ケア
    ・【暮らしと健康特集】美容と若返り医療
    ・ヘルシーリポート:膝や関節の痛み 老化、どう防ぐ?(2007年4月28日毎日新聞朝刊)
    ・訴求力があるのはカテキン、コラーゲン、クエン酸など「購入してみたい」のトップは
    ・2人に1人以上が「ある程度効果あり」と回答(2005年1月31日日経新製品レビュー)
    ・腎細胞のニコチン受容体を発見(2006年10月12日日本経済新聞、原文2006年10月4日/Health Day New)
    ・線維芽細胞で歯周疾患や妊娠線を治療(同上2005年5月4日/Health Day News)
    ・恒久的効果もつしわ取り剤に賛否両論(同上2006年8月17日/Health Day News)
    ・松本歯科大、骨粗鬆症予防クッキーを学内売店でも販売
    ・アンチエイジング【第31回】日本人の18%色白は老けやすい(2005年08月13日)
    ・ハイテク【第47回】フォトフェイシャルで若返り(2006年08月28日)
    ・アンチエイジング医学最前線【第29回】紫外線が光老化を促進(2005年08月11日)
    ・浜中、本能のダメ押し2点三塁打(2005年05月23日)
    ・アンチエイジング医学最前線血中アルブミン値落とさない(2005年09月23日)
    ・の病気にこの名医 第63回】低再発率と針工夫「酢酸注入」
    ・ソフトB多村が完全静養(2007年02月10日)
    ・この病気になる理由【第64回】患者数1千万人、8割は女性骨粗鬆症
    ・磐田GK佐藤、ひざ痛耐え精力的(2005年02月11日)
    ・C大阪下村、12日東京V戦で復帰へ(2005年11月08日)
    ・【梅じゅん】ベテラン2人の活躍がうれしかったぁ〜
    ・ハンカチ世代に連敗(2007年05月03日)
    ・神戸・三浦淳“帰ってきた!”43日ぶり完全合流(2007年04月24日)
    ・広島・岡上"コラーゲン"で右ひじ治す!ライバル退団でチャンス
    ・「のんでみたら?肌が若返るよ」コラーゲン
    ・ビタミンCと一緒ならシミなどの改善結果も、コラーゲン
    ・腰痛や関節痛改善の噂の真相は…コラーゲン
    ・動物や魚の皮、骨、内臓で補充できる。コラーゲン
    ・長寿の根拠を求めて(4) 魚介類、なるべく丸ごとで(2007年05月08日中日新聞)
    ・マグロコラーゲン登場広い用途に期待(健康食品新聞2004年11月17日号)
    ・コラーゲン年間流通量、2,800t台に(健康産業新聞2006年05月03日号)
    ・コラーゲン年間流通量3,000t超美肌素材の代表格(健康産業新聞2007年04月04日号)


ソフトB多村が完全静養
 ソフトバンク多村仁は今キャンプ2度目の休日を「完全静養」にあてた。「今日(9日)はぐっすり寝たので、体はかなり楽ですよ」。午後には選手宿舎近くのショッピングセンターに出かけ、補助食品のコラーゲンパウダー、雑誌などを購入し、10日からの第3クールに備えた。
[2007年2月10日10時1分 紙面から]


この病気になる理由
【第64回】
患者数1千万人、8割は女性
骨粗鬆症(上)
 骨に鬆(す)が入ったようなスカスカ状態になるのが骨粗鬆(しょう)症。骨のカルシウム量(骨量)が減り、骨折しやすくなる病気である。40〜50代から始まり、60代になると急速に増える。推測患者数は約1000万人。その8割は女性で、50歳以上の4人に1人は骨粗鬆症になっているといわれる。
 初期は特に症状はないが、やがて3大症状とされる“腰や背中が痛い”“3〜5センチほど背が縮む”“背中が丸くなる”などが表れてくる。若年成人骨量平均値(YAM)の70%を下回ると骨粗鬆症と診断される。
 健康ドクターとして知られる中原英臣・山野美容芸術短大教授は「3大症状も骨がもろくなって細い骨が折れる変形や圧迫骨折を起こすことが原因になっています。姿勢が変化することで胸や腹に圧力がかかり、呼吸器系や消化器系が機能異常を示すことも珍しくありません。生活の質を落とさないためにも早めの治療は大切」という。
 カルシウムはもともと吸収しにくい成分。食べ物から摂取したカルシウム分の3分の1程度しか取り込んでいない。しかも高齢になると胃腸の消化・吸収能力は低下する。加齢は骨粗鬆症の一番の危険因子なのである。女性の場合はホルモン(エストロゲン)の減少も関係する。骨の新陳代謝は骨芽細胞、破骨細胞と呼ばれる2つの細胞が働くが、エストロゲンには破骨細胞を抑制する作用がある。閉経によるエストゲンの急激な減少が、骨粗鬆症を招く大きな理由になっている。
 カルシウムは神経や筋肉を正常に働かせるために欠かせない物質。そのため血液中のカルシウム濃度を下げないよう足りなくなると、骨のカルシウムが溶け出していく。「摂取するカルシウム不足が続く限り、骨粗鬆症は進行することになります。男性を含めて50歳になったら骨粗鬆症にいかに対処するかが、元気で長生きするポイントになるはずです」と中原教授。
 原因は分かっているので改善策はある。


磐田GK佐藤、ひざ痛耐え精力的
 磐田GK佐藤洋平(32)が、右ひざの痛みに耐えながら、精力的に練習メニューをこなしている。昨年10月に右ひざじん帯を損傷し、昨季中の復帰は絶望視された。それでも、天皇杯制覇のために準決勝浦和戦で復帰。完治しないうちに無理をしたため、患部に今でも痛みが残る。「左右の動きがうまくできない。手術をすれば(復帰に)2年はかかると言われた。ひざに筋肉をつけて、強化するしかない」。
 川口能の加入で今季の定位置確保は厳しい。背番号も1から21になった。だからこそ、リハビリを続けながらも、始動以来全メニューをこなして意地を見せる。ひざの負担を軽減するコラーゲンの摂取も欠かさない。「能活が入り、最初は不安もあったけど、やれることをピッチ上でやるだけという気持ち」。21番は鹿島時代にもつけていた番号だ。初心に帰って新たなシーズンに臨む。
[2005/2/1/11:38 紙面から]
写真=右ひざじん帯はまだ痛むが、精力的に練習メニューをこなすGK佐藤


【梅じゅん】ベテラン2人の活躍がうれしかったぁ〜
 紅白戦で遊撃・久慈、三塁・片岡が白組スタメンやった。ボクも35歳の2人の三遊間は、うれしかったぁ〜。
 その片岡が四回に中前適時打、久慈も三回の中前打に美技まで披露してくれて…。ベテランやけど、聞いたら2人とも状態はめちゃくちゃええそうです。
 むろん、それなりのケアはやってます。「キャンプではサプリメントをとるようにしてるんです」。久慈はコラーゲン系、アミノ酸系のサプリメントをキャンプに持参して、疲労回復などに役立てているんですよ。
 「体が軽いわ〜」と言う片岡にいたっては、実はオフに体を“大掃除”したんですわ。何と腸内洗浄。別に病気があるわけやない。もう一度、体をスッキリして出直す、彼なりのケジメの意味ですわ。腸内にたまった長年のゴミもきれいにして「何か体がよくなったのが実感できる」と、心機一転キャンプに臨んだわけ。
 そんな2人の35歳の張り切りがホンマうれしい。片岡、久慈はまだまだ青春真っ盛りですよ。


ハンカチ世代に連敗
松坂世代がハンカチ世代に2連敗を喫した。先発の和田は、7回を投げ被本塁打2を含む7安打4失点。「申し訳ない気持ちでいっぱいです」。復帰登板で、今季初黒星を喫した。立ち上がりの2回に山崎武に2ランを許すと、4回にも山崎武に2打席連続被弾を浴びた。打率・057とほぼ完ぺき抑えてきた“お得意様”に痛打され、いい流れを断ち切った。19日の楽天戦前に背中の痛みを訴え、20日に登録抹消。検査の結果、背部の炎症と診断され、4月15日以来17日ぶりの先発だったが、チームの連勝を9で止めた。前回18日にも杉内が投げ負け、松坂世代で対田中2敗目となった。
 【ソフトバンク2−4楽天】9連勝と9本塁打―。“勢い対決”で和田が敗れた。負傷離脱により4月15日以来17日ぶりの先発マウンドとなったが、試合前日には「チームが連勝中だし、その勢いに乗りたい」と連勝街道のチームにあやかるつもりだった。
 しかし2回。無死一塁からリーグトップタイの9本塁打を放っている山崎武に、139キロ外角低めの直球を左翼スタンド中段まで運ばれた。4回1死には、再び打席に山崎武を迎えたが、今度はスライダーを捕らえられ左翼席上段に着弾。今季絶好調38歳スラッガーの勢いを止められない。

 和田は19日楽天戦の試合前練習で背中の痛みを訴え、20日に登録抹消。遠征先の仙台から緊急帰福し、市内の病院で検査を受けると背部の炎症と診断された。昨春にも同様の症状で離脱しており、体質改善のため可澄美夫人(24)や栄養士と相談、カルシウムやコラーゲンの摂取を心掛けた。

 おかげで30日のブルペン後は「背中は問題ない」。その成果は現れたが、03年のプロ入り以降、35打数2安打(被本塁打1)、打率・057とほぼ完ぺき抑えてきた山崎武に連続被弾を許すなど、本番では7回7安打4失点で降板した。

 打線も田中の直球主体の“勢い”に苦戦。7回1死からブキャナンに2ランが飛び出したが、後続を打ち取られ、たたみかけることができない。
[ 2007年05月03日付 紙面記事 ]


神戸・三浦淳“帰ってきた!”43日ぶり完全合流

◆ 28日FC東京戦出場目指す ◆

 頼れる主将が帰ってきた!左足小指骨折で離脱していた神戸のMF三浦淳宏(32)は23日、3月11日の川崎戦以来、43日ぶりにチームに完全合流。サポーターへの“あいさつ代わり”に、ランニングで先頭に立って勇姿を披露。ミニゲームでは強烈なシュートや軽快なドリブルで存在感を見せつけた。
 「久々にサッカーをやったという感じ。早く試合に出たいという気持ちは当然あるよね」
 プレーできる喜びが、まだ多少残る痛みを吹き飛ばす。松田監督は「きょうから接触プレーも外さずやりましたしね。週末に向けて順調にいってます」と、28日のFC東京戦(ホムスタ)での復帰を視野に入れた。
 リハビリ期間中も、プロとしての自覚を忘れなかった。早期復帰を目指し、専属の栄養士やトレーナーに効果のあるサプリメントを聞いてカルシウムやコラーゲンを摂取。メンタル面も「イライラすると治りが遅くなる」と常にコントロールすることを心掛けた。
 「ここから早く仕上げていきたい」。誰もが待ちわびた主将の復帰。ここから神戸の快進撃が始まる。
[ 2007年4月24日付 紙面記事 ]


広島・岡上"コラーゲン"で右ひじ治す!ライバル退団でチャンス
◆ 地鶏食べまくりの毎日 ◆

 日南キャンプ参加中の岡上和典内野手(25)が、ショートの定位置獲りに向け、自らに珍メニュー課している。「この秋はコラーゲンを取りまくりる。だから毎日、(日南名物の)地鶏を食べまくってますよ」
 冗談のように聞こえようが、岡上にとっては切実な問題だった。6月以降のシーズンを棒に振った右ひじのじん帯損傷。手術をせずに治す道を選んだが、痛みが完全に消えたわけではない。
 「コーチには、春までに全力で投げられるようにしてこいと言われてます。切れかかっていたじん帯の周りを鍛えて治れば…」。コラーゲンの摂取は、右ひじ痛を癒やすのに効果的だという。
 2年間ショートを守ったシーツの退団が事実上決まり、5年目の来季は定位置獲りへの大きなチャンス。「守りの安定感なら岡上が一番」(山本監督)と、首脳陣の期待も大きい。だからこそ、右ひじを万全な状態にしたいという思いは強い。
 もどかしさの中にも、決意が端々にのぞく秋のキャンプ。「自分でもチャンスだと思います」。岡上はそう言って、口元を引き締めた。



「のんでみたら?肌が若返るよ」
◆ コラーゲン(1) ◆
 知人に「コラーゲン入りのサプリメントをのんでみませんか」と一箱もらった。美容に詳しい友人に聞いたら「のんでみたら?肌が若返るよ」と言う。

 コラーゲンとは、皮膚、骨、軟骨、靭帯(じんたい)、腱などの結合組織で細胞同士をつないでいるたんぱく質のこと。細胞をイキイキと活性化させ、組織に強度を与えたり、水分を保ち弾力性をもたせたりする働きがある。

 ところが25歳を過ぎると、体内のコラーゲン産生量が減る。また、紫外線を浴びたり、精神的なストレスがたまったりすると活性酸素が発生してコラーゲンは破壊される。さらに活性酸素の影響で、アミノ酸同士で結合し硬くなるため、水分をためておく場所が失われ乾燥肌に。これがシワの原因だ。

 「コラーゲンを体外から補充することで、肌組織の真皮の細胞を活性化させ、細胞同士のすき間に多量の水を抱え込むことができます。これが肌の弾力性です。肌の新陳代謝も活発になり、規則正しくターンオーバーが進むと、キメの細かい肌がつくられます」と東京海洋大学大学院の矢澤一良教授は説明する。

 コラーゲンを肌に塗った場合は、保湿性は高まるが、皮膚の真皮までは浸透しないそうだ。 (医療ライター・福原 麻希)

ビタミンCと一緒ならシミなどの改善結果も
◆ コラーゲン(2) ◆
コラーゲンのサプリメント摂取による美容促進効果は、ヒト試験でも証明されている。

 東京海洋大学大学院の矢澤一良教授らのグループは、豚皮からつくられたコラーゲンペプチドのサプリメント(顆粒)を女性に飲んでもらい、肌に対する効果を調べた。研究では40代の乾燥肌でタルミが気になる女性20人を(1)サプリメント摂取群(10人)(2)偽薬群(10人)の2群に分けて、それぞれ1日9グラムずつ8週間飲んでもらった。エビデンス(科学的根拠)が一番高い、二重盲検法比較対象試験だった。

 その結果、(1)群では4週目から目尻の水分量が上昇し、8週目にはその部分のシワが目立たなくなった。一方、(2)群では研究時期が10〜12月と空気が乾燥していく時期であったことから、シワがやや目立つ方向に進んでいた。矢澤教授は「(1)群の肌の拡大写真では溝の深い状態が改善され、キメ細やかで健康な肌になっていました。肌の水分量が増えたことでシワが改善し、ほおの肌バリア機能も高まった」と話す。

 なお、コラーゲンサプリメントとビタミンCを一緒に服用した別の研究では、シミ、クスミ、吹き出物も改善したという結果が出ている。(医療ライター・福原 麻希)

腰痛や関節痛改善の噂の真相は…
◆ コラーゲン(3) ◆


 コラーゲンのサプリメントをのむと、腰痛や関節痛改善が期待できると聞く。本当だろうか。  国内の医学雑誌に掲載された最近20年余りの研究論文を調べたところ、「コラーゲンと腰痛・関節痛」のヒトを対象にした研究は1編だけ。腰やひざに痛みがある被験者21人にコラーゲンペプチド10グラムが含まれる飲料を8週間飲んでもらって痛みの改善度を調べている。

 その結果は▽腰痛…18人中、7人が改善した、11人は飲む前と変化なし(改善率38・9%)▽下肢のシビレ、痛み=10人中、6人が改善、4人が変化なし(改善率60%)▽ひざの歩行時の痛み=10人中5人が改善、5人は変化なし(改善率50%)など。海外の文献でも、信頼性の高い複数の研究で効果が「認められた」と「認められない」の両方の結果が出ている。

 これをどう考えればいいか。東京海洋大学大学院の矢澤一良教授は「医薬品の場合は、プラセボ群(偽薬群)と比較した信頼性の高い研究で、有効性の差が50%以上ある複数の施設の報告が必要です。一方、食品の場合は不特定の人が目安量で飲むため高い安全性が最重要。さらに50%以上の効果があり、リーズナブルな価格であれば試してもいいでしょう。不幸にして効果がない場合は、同じコラーゲンでも異なる成分、含有量の商品を探すのも1つの方法です」と話している。(医療ライター・福原 麻希)

動物や魚の皮、骨、内臓で補充できる
◆ コラーゲン(4) ◆


 コラーゲンのサプリメントや飲料の新製品が次々と登場し、注目されている。だが、食べ物からは補充できないのか。

 「コラーゲンは動物や魚の皮、骨、内臓などに多く見られます。ところが、昔に比べて現在の食生活では、スーパーで切り身を買うようになり、含有部分は食べずに捨ててしまうことが多い。私たちは簡単で便利な食生活にばかり目を向けていますが、実は健康を代替えにしています」と東京海洋大学大学院の矢澤一良教授は言う。

 さらに、矢澤教授は「現代は生活環境やストレスから体内に活性酸素が発生しやすく、デトックスすべき不要物も多い。さらなる健康を目指し、知的食生活を送るためにはプラスアルファの栄養素(サプリメント)が必要とされている」とも話す。

 コラーゲンのサプリメントには魚由来と動物由来の製品がある。魚のほうが分子量が小さく吸収力が高いと強調する製品もあるが、矢澤教授は「魚と動物ではコラーゲンのアミノ酸の組成は異なりますが、人間に対する吸収能力は同じ。吸収速度に違いはあっても24時間後の吸収量は同じになる」と言う。また、ウロコを使用した製品は残留塩素が心配と言う話もあるが、こちらも問題ないそうだ。(医療ライター・福原 麻希)


長寿の根拠を求めて(4) 魚介類、なるべく丸ごとで
2007年5月8日
静岡県立大食品栄養科学部教授 横越 英彦

 静岡県は温暖で風光明美であるだけでなく、全国でも有数の水産業の盛んな土地でもある。入り組んだ岩場からなる伊豆半島、深海性の駿河湾、砂場の遠州灘、そして海水と淡水が混じり合っている浜名湖というように特徴のある海域である。そして、それぞれの海域、すなわち、沿岸、近海、沖合、さらには遠洋において、特徴のある豊富な魚介類が水揚げされている。
 沿岸海域では、シラス、桜エビ、ヒラメや伊勢エビが捕れ、近海ではキンメダイが、沖合から遠洋にかけては、イワシ、アジ、サバ、カツオ、マグロなどが漁獲される。深海では高足ガニも捕れる。静岡県は、カツオの水揚げ量が日本一であるだけでなく、遠洋からのマグロの水揚げも多い。また、浜名湖ではウナギだけでなくアサリ、カキ、ノリの養殖も行われている。
 これらの水産資源は、そのまま食卓に出すシラスや桜エビのほか、特徴のある水産食品が市販されている。静岡県は長寿県とも言われるが、この長寿と豊富な水産資源とは関係があるのではないだろうか。
 魚料理は最近、あらかじめ骨と皮を取り除いた切り身を用いることが多い。しかし、刺し身や切り身だけの利用は、栄養学の面からみて納得がいかない。多くの食材は、一粒三神、百菜百神といわれるように、多くの栄養素や機能性のある食品成分を含んでいるからだ。
 例えば、魚の皮やエビやカニの甲羅には、コラーゲンやキチン・キトサンが豊富に含まれている。小魚の頭や骨には、カルシウムなどのミネラルだけでなくタンパク質も含まれている。マグロやカツオの血合い肉は、捨てられることも多いが、これも立派な魚肉である。ヘム鉄やタウリンを豊富に含み、また、その他の有効成分も多く、骨粗しょう症などの予防のためにも食べてほしい。
 すなわち、魚介類は、なるべく、全体を利用する「丸ごとの栄養学」が大切である。その点、シラスや桜エビは生か乾燥してそのまま食べるし、カツオやサバの節製品、沼津の干物、そして焼津の黒はんぺんなどは、丸ごとを利用している。私は、他県からの訪問客と食事をするときには、必ず、生シラス、桜エビのかき揚げ、黒はんぺん、ナガラミをメニューにのせる。黒はんぺんは、はじめ驚くが、味は良いという評価をえている。味だけでなく、健康にも良いので、静岡県民は多いに食べていただきたい。


健康食品新聞>2004年11月17日号
マグロコラーゲン登場、食感・風味で広い用途に期待
東京農工大と平金産業が共同開発

 健康食品の大型定番素材であるコラーゲンの市場は、健食市場の増大にともない成長を続けているが、豚皮ゼラチンの引き合い増による価格の高騰など、陸上動物由来のコラーゲンは原料面で流動的な状態にある。その動物に代わる原料として魚への期待は大きく、フィッシュコラーゲンの伸長は著しい。
 そのような情勢の中でこのほど、業界初のまったく新しいユニークなタイプのマグロ由来コラーゲンが登場した。コラーゲンなど硬たん白質利用研究の第一人者として知られる東京農工大学白井邦郎名誉教授らの研究グループ(川崎市多摩区)と平金産業(静岡市豊田)が共同開発した。商品名「マグロコラーゲン」は、純度が高く、完全な無味・無臭・無色であると同時に、分子量が10万以上と大きく、ゼリー強度が豚ゼラチンの5〜6倍と非常に高いことが特徴。増粘安定剤を使うことなく爽やかな風味のゼリー製造を実現。また、体内での消化吸収も速く、フィッシュコラーゲンペプチドに劣らないほど速やかに生理効果を発揮する。今後はコラーゲンゼリーとして、健康食品、介護食品の素材として、また一般食品の食感・風味の改善、ゼリー化剤としてなど、幅広い分野へ活発な応用が期待される。


特集 コラーゲン  年間流通量、2,800t台に(前年比155%)
魚由来原料の需要、ますます高まる

今売れている健食素材は?―― こうした会話が業界内で交わされるたび、まっさきに挙がるのが「コラーゲン」「ブルーベリー」「グルコサミン」の3素材だ。それぞれ、肌をはじめとした「美容」、コンピュータ社会がもたらす「アイケア」、高齢化社会に伴う「関節」と、時代のキーワードを端的に表現している。中でもコラーゲン市場の拡大は目覚しく、特に魚由来原料の引合いが活発だ。コラーゲンは、1970年代から化粧品原料として利用されてきたが、90年代中ごろより健食原料としての採用が増加。現在では主剤としてはもとより、副剤としての存在感も抜群で、「美容」「美肌」を訴求する製品には必ずといって良いほど配合される人気素材となっている。今回の調査では、コラーゲンの年間流通料は2,800t台となった。この中には、一部化粧品用途や一般食品用途のものも含まれている可能性が高いが、伸張率は前年比約155%、右肩上がりの成長を続けている。流通量の内訳は、豚由来が約1,500t(前年比約150%)、魚由来が約1,100t(前年比約160%)。これに鶏由来、牛由来が続く。豚由来原料は根強いニーズに支えられ堅調。また魚由来原料は特に新規採用での引合いが相次いでおり、依然として供給量が増加している。「豚由来原料を追い抜く日も近いのでは」とのコメントも数多く聞かれた。また、昨年までは原料の低分子化競争がひとつの傾向として見られたが、最近では逆に高分子を差別化要因とする動きも見え始めている。末端製品に目を向けると、「食べる」タイプのパウダー製品、ドリンク製品が市場を牽引。中でも明治製菓は前年比200%と好調だ。美容訴求製品が目立っているが、このところ骨に関するデータ蓄積が進んでおり、骨粗鬆症や関節対応素材としての存在価値も高まりつつある。最新のコラーゲン市場をレポートする。
発行日: 2006/05/ 3


コラーゲン 年間流通量3,000t超  美肌素材の代表格としての地位確立
90年代の半ばより健食原料として採用され始めてから、順調に市場を拡大するコラーゲン市場。年間流通量は3,000tを突破。伸張率は前年比約25%増、右肩上がりの成長を続ける。「美容」「美肌」訴求の代表的素材として、現在では主剤としてはもとより、副剤としての存在感も固めつつある。急進する市場に粗悪品が流通しないため、日本ゼラチン工業組合はコラーゲンペプチドの規格基準策定に着手し始めた。さらに美容訴求以外にも関節対応などの機能研究も進んでおり、バックデータを持つ新規サプライヤーも参入するなどコラーゲン市場は今後、新たな進展を迎えそうだ。コラーゲン市場が持つ現況と今後の可能性、課題をレポートする。
発行日: 2007/04/ 4